NISAとiDeCo どちらがお得?
個資産形成の手段
ファイナンシャル・プランナー業をしていると20代、30代のお客様からNISAとiDeCo、どちらに加入すれば良いですかって質問される事が多いです。NISAとは金融資産を運用する非課税口座の事であり、iDeCo(個人型確定拠出年金)は個人で作る積立年金制度の事で、そもそも目的や制度が異なる為に一概に横並び比較は難しいところがあります。ただし、どちらの制度も期間は異なるものの、最終的には個人の資産形成を目的にしている点は同じですので制度を正しく理解した上で、どちらの制度を採用すれば良いのかを考える事が重要です。
NISAとは
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり税金がかからなくなる制度です。NISA制度には一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があり、iDeCoと比較されるのは20年間非課税で運用できるつみたてNISAの事を指す事が多いと思われます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
個人型確定拠出年金制度、簡単に言うと個人で作る積立年金のことです。自分で決めた額を積み立てながら、その掛金を自分で運用することで、将来に向けた資産形成を進められる年金制度です。そして、その年金資産は60歳から受け取ることができます。
どちらの制度も一長一短ありますので、お客様にそれぞれの制度のメリット、デメリットをしっかりと説明し理解していただく事から始めています。次回以降、NISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)を理解していただく為、それぞれの詳細について解説したいと思います。
誰でもFP相談室 村上