NISA口座の1年って どこから数えて1年?

NISA
はじめに

2021年もはや11月下旬、あと1か月少々を残すのみとなりましたが、皆さんの資産作りは順調でしょうか。この時期は色々な意味で来年の計画を立てるのに、非常に良いタイミングなんですね。例えば、これからNISAを始めようと考えている方には、今が一番お勧めのタイミングとなります。そこで、今回はNISA口座のタイミングに関する話題を取り上げてみたいと思います。

そもそもNISAって何?

まずはNISAの復習から始めてみましょう。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり税金がかからなくなる制度なんです。

NISA制度には以下の3種類があります。

1.一般NISA
  いわゆる私たちが「NISA」と呼んでいる非課税制度の事です。

2.つみたてNISA
  2018年1月からスタートした長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

3.ジュニアNISA
  2016年に導入された「未成年者少額投資非課税制度」で名前のとおり、未成年者向けの税制優遇措置ですが、2023年に廃止が決まった為、本編では省略させていただきます。(18歳まで払出できない等で使い勝手が悪い為、使う人が極めて少なかった事が理由の様です)

NISA口座の1年って?

さて、ここからが今回の本題です。一般NISAの場合の非課税期間は5年、つみたてNISAの場合の非課税期間は最長20年と決まっていますが、この 「〇〇年」 とは、いつからいつまでの事を言っているのでしょうか。

例えば、2021年の6月にNISA口座を開設した場合、 「1年」 のカウントは “2021年6月から2022年5月まで” と理解するのが普通の感覚だと思います。しかし、ここは融通の利かないお役所が決めた制度なので、個人の事情などは全く考慮されません。一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISAの全てのNISAにおける「1年」とは、1月から12月となります。従って、2021年6月にNISA口座を開設した場合、その年の投資できる期間は12月末までの7カ月となってしまいますので、注意が必要です。

11月はNISA口座開設検討のベストタイミング

先に、NISA口座における1年とは1月から12月というお話をさせていただきました。従って、この1年を有効に使う為には1月に口座を開設するのが最も良いという事は理解していただけるかと思います。では、1月に金融機関に行ってNISA口座開設を申し込めば良いのでしょうか。いえ、残念ながらNISA口座を開設する為には税務署の確認と審査が必要になるので、それなりの時間が必要になります。
通常、金融機関の窓口で申し込みをし、NISA口座で取引ができるまでには2~3週間が必要となります。(税務署で二重口座では無いことを確認するのに時間がかかると言われています)
従って、来年の1月からNISA口座で運用を始めたいのであれば、12月中旬には口座開設の申し込みをする必要があります。
12月中旬に口座開設の申し込みをする為には、どの金融機関でNISA口座を開設すべきかのを事前にリサーチする必要があり、その為の期間も考慮すると、現在(11月末)はベストタイミングだと考えられます。

約定日と受渡日の違い、年末の取引に注意

株式や投資信託を購入や売却する場合、約定日と受渡日の違いを理解する必要があります。
約定日とは株式の買い注文や売り注文が成立した日を指します。
受渡日とは、売買の決済をする日のことであり、この日に代金と株式等の受け渡しをします。

株式の場合、通常売買が成立した場合、約定日から起算して3営業日目が受渡日となります。
例えば、
・月曜日に取引が成立した場合、約定日は月曜日になり、受渡日は水曜日になります。
・木曜日が約定日の場合、土日は営業日でないため、週明けの月曜日が受渡日になります。

投資信託の場合は少々複雑になります。
投資信託では、基準価額が割り出されるタイミングの違いにより、申込日と約定日が異なるケースがあります。(基本的には投資対象が国内の場合は申込日と約定日が同じ日、投資対象が国外の場合は申込日の次の日が約定日となります)また、投資信託では株式と違って、購入する銘柄ごとに受渡日が異なる点に注意が必要ですので、購入する銘柄の目論見書等をよく確認しましょう。

通常であれば 約定日と受渡日のタイムラグは大きな問題とはなりませんが、一点注意したいのは年末の取引です。その年の非課税枠を使いきる為に年末に申込をした場合です。約定日が年末だった場合、タイミングによっては受渡日が年末年始休みの後になってしまい、翌年の非課税枠扱いとなってしまう可能性があるので、注意が必要です。
株式であれば12月28日がタイムリミット、投資信託の場合は購入する銘柄ごとに受渡日が異なるので、よく確認しましょう。

最後に
最後に

今回は「NISA口座の1年とは、どこから数えて1年なのか」というテーマで考えてみました。実を言うと筆者も失敗経験があります。FP資格を取得する前から自己流でNISAを始めたのですが、申込が6月だったので、翌年の5月までが1年と勘違いし、開設した年は120万円の枠を使いきれず、翌年は120万円をオーバーしてしまうという失敗をしてしまいました。 NISA口座における「1年」とは、1月から12月となりますので、期間中に120万円(つみたてNISAは40万円)の枠を使いきれる様、計画的な投資を心掛けたいものです。

誰でもFP相談室 村上

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