コロナ禍の株高について3 円高ドル安が影響か

コロナ禍
株価下落の原因は?

 ここ2日間、日経平均株価が日に600円前後の大幅下げでニュースになってる事は皆さんもご存じでしょう。4月21日現在で28500円程度まで下落し、各ニュース番組でも取り上げられていますが、改めて原因を考えてみましょう。

大阪、兵庫、東京のへの緊急事態宣言の発令

政府は、緊急事態宣言の発出を要請した大阪に加え、要請を調整している東京と兵庫を含めた3都府県を対象に今週中を目途に宣言を出す方向で検討していると報道されました。緊急事態宣言発令に株式市場は敏感に反応しました。変異型新型コロナウイルスの感染が拡大する中、緊急事態宣言によって経済活動にも厳しい制限が課せられるとの警戒感に加えて、日本は先進国のなかでワクチン接種が遅れているという見方から日本株に対する売りが発生しているのでしょう。しかし、緊急事態宣言は今回で何回目でしょう。蔓延防止等重点措置も含めて何回発令されたのか、もうわからなくなってしまいました。その度に株価が下落するも、再び上昇に転ずるという過去の傾向から、今回も同じではないかと私は考えています。

円高ドル安の傾向

むしろ心配要因はこちらかと思います。4月初旬より3週間連続で円高ドル安が進行している事です。年初よりずっと円安ドル高の傾向が続いていたので、少し気になります。4月初旬は110円以上でしたが、昨日は一時108円を切る水準に達しました。2円も円高が進行した事になります。現在の株高は3月29日のコラムでもお話させていただいた通り、一部の大企業の業績で支えられています。この一部の大企業は当然、日本国内のマーケットで利益を上げている訳ではなく、当然の事ながら輸出に大きく依存をしています。従って、円高になり輸出による利益が減少、業績が悪化、株価が下落という模式が現実味を帯びてしまうからです。

これから注意しておきたい事

今回の株価下落の原因として二つ取り上げてみました。緊急事態宣言の影響は過去の例を見ても明らかな様に、非常に限定的ではないかと考えています。多分、ワクチン接種が軌道に乗ると、再び3万円台を境に上下変動するものと推察されます。不安定要素はやはり円高ドル安ですが、私も経済の専門家ではないので、今後がどうなるかは全く予測ができません。しばらくは株価だけではなく、為替にも注意をして見た方が良いかもしれません。

誰でもFP相談室 村上

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