初めての株式投資 まずは株の基本を理解する(前編)

株価
はじめに

この記事を読んでいただいている読者の皆さんは多分、50代後半であと数年で定年退職を迎える方や既に定年退職を終えた方が大半ではないかと思われます。老後の資金が心配になる年代でもあり、皆さん、色々な方法で資産を増やす努力をされているのではないかと推察いたします。
さて、ここまで2回に分て株式投資(現物取引)を始めるにあたり、最初に疑問になる元手(資金)の事、少ない元手でも投資手段はある事などを説明させていただきました。
今回はいよいよ実際に株式投資を始めるにあたり、押さえておくべき基本事項について説明をしてゆきたいと思います。

そもそも株式投資とは

まずは株式投資とは何か、から説明してゆきたいと思います。
企業(株式会社)が、事業活動に必要な資金を市場から調達するために発行されたものが「株式」と言います。株式投資とは、この株式を売買する行為です。株式投資では、投資によって得られるリターンの他、株式を保有することで発生する株主の権利もあります。

株式投資のメリット

株式取引の魅力は、なんといっても投資で得られるリターンです。 リターンには、売却益(値上り益)の他、配当金や株主優待等があります。

株を売買するには

一般的に、株は証券取引所(株式市場)で売買が行われます。しかし、私達の様な一般人が証券取引所にいきなり行っても、直接株式を購入することはできません。株式を売買する資格を有する証券会社が窓口となって、株の売買が行われます。従って、私達は証券会社を通じて株式を購入したり売却したりするのです。

証券取引所とは株式や債券などの売買取引を行なうための施設です。大量の株式や債券の需要と供給を統合して、公平な市場価格の形成とともに適正な流通を図る役割を果たしています。
日本には東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)の4つがあり、それぞれが第一部、第二部といった市場を開設してしますが、東京証券取引所に上場する企業が圧倒的に多いのが現実です。

株価はどの様に決まる?

一般的に、株価はその需要と供給のバランスで決定します。つまり、株式を買いたい人が売りたい人よりも多い場合、株価は上昇します。逆に株式を買いたい人が売りたい人より少ない場合、株価は下落することになります。

株価に影響する要因

1.企業の業績
株式を発行する企業の業績は最も大きな要因です。業績が好調であれば、配当金などによる還元が期待できるだけでなく、その企業自体の価値が高まります。すると、その企業の株を欲しいと考える人が増えて株価が上昇することになります。

2.経済的な要因
経済的な要因とは、主に「景気」「為替」「金利」「財政」「技術革新」などを言います。例えば、景気が良くなると商品がたくさん売れて業績が良くなります。例えば金利が上昇すると資金を調達し難くなる為、景気が後退し、業績は悪化します。

3.政治的な要因
その国の政局が不安定になると、一般的には将来の不安から、株を売って現金を確保しておきたいと考える投資家が増えます。株の売りが増える為、株価は大幅に下落することになります。

4.その他
税制や株取引のルール変更、天候の変化や自然災害などが株価に影響を及ぼす要因になります。
例えば、今年の7月5日に発表された日経平均の算出要領と銘柄選定基準の変更により、日経平均株価は下落に転じました。( 日経平均の算出要領と銘柄選定基準の変更はこちらを参照下さい)
また、昨年発生した新型コロナウイルスの影響で世界的に株価が暴落した事は皆さんもご存じの事だと思います。

最後に
最後に

今回は実際に株式投資を始めるにあたり、押さえておくべき基本事項(株式投資とは何か)を中心に説明させていただきました。 株式を売買する行為によって得られる売却益(値上り益)、配当金、株主優待は魅力的です。株価が決まる要因など、押さえおくべき事は色々ありますが、決して難しい事ではありません。次回は、実際に株式を購入する場合のポイント、評価指標の事などのお話をしたいと考えています。次回も是非チェックを忘れない様にお願いいたします。

誰でもFP相談室 村上

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