日経平均株価 終値2万8010円 953円安 一括投資のタイミングは?

株価下落
株価急落の原因は

先週(6月14日~18日)の日経平均株価は予想通り2万9000円前後で小幅な値動きで終わりました。一方、米国株式市場は6月7日以降徐々に下がり始め、ついに18日に急落、4月初旬の水準に戻りました。現在の米国で懸念されているのが、新型コロナ対策で金融を緩和し過ぎたおかげで、景気の異常過熱、物価上昇、余剰資金による金融資産価格の急騰が起こり、FRBも警戒感を強めていると言われていました。そんな中、16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を機に、投資家には米国金融政策の正常化が予想外に前倒しされるだろうとの警戒感が強まり、売り注文が殺到した結果の様です。

NYダウ平均株価

さて、週明けの21日の東京市場は先週末の米国市場の下落の影響をもろに受け、取引開始食後から低水準で推移、最終的には953円安となりました。非常に分かり易い展開、株価を見ているだけでも、いかに日本経済は米国経済に影響を受けているのかが分かりますね。

日経平均株価

一括投資のタイミングはいつ?

さて、市場の動向、株価下落の原因は経済のプロにお任せするとし、ここからが本日の本題です。ここしばらく日経平均株価は2万9000円前後の小幅な値動きだった為、売る事も買う事もできませんでした。何度も言いますが、株も投資信託も投資の基本は、「安い時に買って高い時に売る」です。株価下落は現在保有している金融資産の価値(基準価額)を下げる事になるので、売るという場面では歓迎はできません。しかし買うという場面では絶好のチャンスです。できれば底値で買うのがベストなんですが、いつが底値になるのかは誰にもわかりません。従って、この部分については予想するしかない、一か八か、博打と一緒です。しかし今までの経験則によると、今回の株安も一時的な物にすぎないと筆者は考えています。米国金融政策の正常化が予想外に前倒しされるとの警戒感だけで、実際に前倒しされた訳ではありません。未だ何も変わってはいません。基本的には現在でも世界は金余りじゃぶじゃぶ状態です。警戒感はいずれ薄れるでしょうから、近いうちに日経平均株価は2万9000円前後、NYダウ平均株価は34,000位まで戻るだろうと筆者は考えています。多分・・ですが、今週の前半が底値になるだろうと予測していますが、これから始まる米国市場の様子を見れば大方予想ができるかもしれません。

できれば積立投資がお勧め
株価

一括投資は短期間で大きなリターンを狙うことができるので、投資する期間が短い方、できるだけ早く利益を確保したい方などに向いていますが、タイミングが非常に重要で難しい手法です。株式市場へ影響を及ぼす経済状況、政治情勢や社会動向などどをチェックできる余裕がある方が条件だと思います。ここがいい加減だと、単なる博打になってしまいます。
そこでやはりお勧めは積立投資です。一度の投資に大金を準備しにくい方や、毎月の余裕資金の一部等で投資したい方などお勧めです。また、あまり投資に手間をかけたくない方、例えば今回の様な経済状況、政策や投資家の動向などをチェックできる余裕が無い方に向いている投資手法と言えるでしょう。
一括投資と積立投資について、下記コラムで詳しく説明をしているので、興味がある方は参照してみて下さい。

誰でもFP相談室 村上

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