米国株式投資の基礎知識 日本株よりも魅力的な点も

NY証券取引所
米国株式市場とは

 米国株式市場とは、世界最大の経済大国であるアメリカ合衆国の株式市場のことです。日本の株式の取引は東京証券取引所(東証)などで行われますが、アメリカでも同様にニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダックなどで取引が行われています。特にグローバルな一流企業が集まるニューヨーク証券取引所は、時価総額や取引金額が他国の株式市場に比べて圧倒的に多くなっています。米国株式市場は、世界経済や他国の株式市場、当然日本の株式市場にも大きな影響を与えています。

2つの米国株式市場

ニューヨーク証券取引所(NYSE)
 ニューヨーク証券取引所は、米国で最も長い歴史があり、ロンドン取引所に次いで世界で2番目に古い証券取引所です。世界一上場審査が厳しいとも言われ、上場企業には数多くの大型優良企業や各国のグローバル企業が上場しています。

ナスダック(NASDAQ)
 ナスダックは1971年に世界初の電子株式市場として設立されました。新興企業向けとしては、世界最大の規模を誇る株式市場です。上場企業には成長力があるIT企業が多く、GAFAと呼ばれる、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルなどが上場しています。

米国株式の株価指数

NYダウ
NYダウはアメリカで最も古い株価指数で、正式名称を「ダウ工業株30種平均」と言います。米国市場に上場している企業から、ダウ・ジョーンズ社が成長性や投資家の関心の高さなどを踏まえて選んだ30銘柄で構成されています。日本の株式市場で言えば、日経225みたいな指数ですね。

ナスダック総合指数
ナスダックに上場している全銘柄を対象としているのが、ナスダック総合指数です。1971年2月5日の時価総額を100として算出しています。日本で言うと1968年1月4日の時価総額を100とするTOPIXに近いイメージでしょうか。

S&P500
S&P500は、NYSEとナスダックに上場している企業から代表的な500社をスタンダード・アンド・プアーズ社が選定して算出する株価指数です。米国の2つの株式市場から500社を選んで指標化している点が特徴です。

米国株式投資の特徴

1株単位で購入が可能
 日本株の場合、100株単位や1000株単位で取引する必要がある為、まとまった資金が必要となります。一方、米国株では全ての上場株式を1株単位で購入することができるので、数万円でも投資を始めることが可能な点がメリットです。
思わぬ暴騰や暴落に注意
 日本株式では、株価によって1日に変動できる額が決まっており、上限または下限に達した場合は取引が停止されます。しかし米国株市場ではこの様なルールがありませんので、状況次第では思いがけない暴騰や暴落をすることがありますので、注意が必要です。
取引可能時間は深夜になる
 米国株市場は、現地時間の9時30分~16時までとなりますので、日本時間で言えば、取引時間は23時30分から翌朝6時までとなります。普通のサラリーマンの場合はちょっと辛いところがありますね。
為替の変動に注意
 日本株を購入する場合には全く考える必要が無い要因があります。それは為替の変動が損益に影響を与えるリスクです。例えば、1ドル100円のときに100万円分の米国株を買った場合で考えてみましょう。米国株の場合はその時点で1万ドル分の株を買ったことになります。仮に株価が変動していない場合、1ドルが90円になると、ドル換算では1万ドルのままなのに円換算では90万円になってしまいますので、10万円減ったことになります。逆に1ドル110円になると円換算では10万円上がる事になります。

最後に

 米国株式投資は少額から始められる点は非常にメリットです。しかし、ただでさえ株価の変動を読む難しさに加えて、為替変動も考慮しなければならない点を鑑みると、やはり初心者向けではないと私は考えます。しかし、現在のNYダウなどの株価の推移を見ていると日本株よりも魅力的な事は確かです。そこでお奨めしたいのは米国株に投資をする投資信託を買う事です。(実は私もこの方法を使って投資しています)皆さん、いかがでしょうか。

誰でもFP相談室 村上


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