自動車の価格について考察する1
誰でもFP相談室の村上です。この記事を読んでいただいている皆さんは50代から定年間近の年代の方々が中心かと思います。そろそろ体の衰えを実感するお年頃となり、自動車の運転にも以前に増して気を付けなければならない年代になった事を実感しているのではないでしょうか。できれば年相応の品格を保ちつつ、コンパクトで扱いやすく、体の衰えをカバーしてもらえる安全装備が充実した自動車が欲しいところではないでしょうか。
さて、前回は昨今の自動車のサイズについて考えてみましたが、今回はファイナンシャルプランナーとして自動車の価格について考えてみたいと思います。
自動車は私達ファイナンシャルプランナーがお客様のライフプランを考える上で必ず登場してくる物の一つです。自動車は生活の中で最も高額な消費財の一つであり、特に筆者の様に田舎町暮らしでは一人一台が当たり前、家計支出に占める割合は極めて高い物です。通常、お客様のライフイベント表やキャッシュフロー表を作成する場合、お客様の希望も聞きつつ、数年~10年毎に自動車の購入、買い替えの費用を計上します。通常、10年毎の更新の場合は200万円で見積もるのが一般的でしたが、最近の自動車の高騰を考えると200万円では少なすぎるかもしれません。
昔の車は安かった、今の車は高すぎる・・・という印象がありますが、本当なんでしょうか。
そこで、筆者が免許取得依頼、乗ってきた(購入してきた)車の価格の推移を調査してみました。
確かに昔の車は100万円前後で買えた記憶がありますが、その当時は物価も安かったので何とも言えません。そこで、物価の指標の一つである大卒初任給と照らし合わせて比較をしてみる事にしました。つまり、車両本体価格が大卒初任給の何倍するか・・・という指標です。
筆者が免許取得依頼、乗ってきた(購入してきた)車は上の写真の通りです。
・1973年製 トヨタ セリカリフトバック
・1977年製 トヨタ カリーナハードトップ
・1979年製 トヨタ カローラクーペ
・1985年製 トヨタ セリカ
・1989年製 日産 180SX
・1994年製 スバル インプレッサスポーツワゴンXRX
・2000年製 スバル フォレスター
・2003年製 スバル フォレスター
・2007年製 マツダ プレマシー
・2011年製 スバル レガシィB4
結果は以下の表の通りとなりました。
1973年製のセリカLBから2007年製プレマシーまでは概ね大卒初任給の12カ月分前後の価格である事がわかります。こうして数値にすると、少なくとも2007年頃までは車の価格は決して高くなっている訳ではないという事が言えそうです。
ちなみに、2011年製レガシィB4から16.5カ月分と急激に高くなっているのですが、その要因は・・・
車格が上がった為でしょうか?よくわかりません。なので、次回は同じレガシィで価格の推移を比較してみようと思います。