世界同時株価急落 新型コロナ オミクロン・ショック

株価下落
11月26日 世界同時株価急落

11月26日の日経平均株価の終値は、前日比747.66円安の2万8751.62円と急落、9月20日から22日にかけて起きた中国恒大集団の破綻懸念による株安以来の急落となりました。この急落は日本だけではなく、今まで好調だった米国株でも同様の現象が確認されましたので、これは世界同時株安と言っても良いかと思います。

日経平均株価 一カ月の推移

S&P500 一カ月の推移

この世界同時株価急落の原因は、11月26日に南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新しい変異株(オミクロン株)が検出されたと発表された事で、リスク回避の気運が高まり、売りが売りを呼ぶ展開となったからと報道されています。ちなみに、WHOは26日、オミクロン株を最も警戒レベルが高い「懸念される変異型(VOC)」に分類したとも報道もありましたので、デルタ株を上回る感染力が懸念されるところです。(ちなみに同じ株は株でも、こちらの株は全く迷惑な株ですね)

さて、そのオミクロン株の発見によって、世界各国は相次いで南アフリカ共和国などからの渡航制限を表明するなどの行動制限が強化され、世界経済への悪影響の懸念が強まったことで、株式が売られたと考えられます。日本政府も、これまで例外的に認めてきたビジネス目的の滞在者や留学生などの入国を全面的に停止し、11月30日午前0時より全外国人の新規入国を原則停止しました。せっかくコロナが落ちつき、経済活動が回復してきた矢先の出来事に失望感も広がりました。

今後の動向は?
何故

筆者は経済学者でもアナリストでもないので、今後の経済や株価を云々言える立場ではないのですが、今までの経験では、単なる一過性の物だと考えています。
オミクロン株は感染力は高いものの、症状はデルタ株よりも軽度であるとの情報や、100日以内にオミクロン株に対応したワクチンが製造可能だとの情報もあるからです。従って、現時点では、オミクロン株の感染拡大による世界経済への影響に対して、それほど神経質になる必要は無いと考えます。デルタ株や中国恒大集団の破綻懸念の際の様に、一過性の下落で落ち着きを取り戻すでしょう。
とは言っても、世の中絶対という事はありませんので、いつでも最悪の事態に対処できる様に準備は必要だと思います。

株価下落時にやってはいけない事
やってはいけない

さて、投資の基本をもう一度思い出してみましょう。 投資の基本は株でも投資信託でも同じ、「安い時に買って高い時に売る」でしたよね。株価下落は現在保有している金融資産の価値(基準価額)を下げる事になるので、売るという場面では歓迎はできません。相場が急激に下落した場合、人間どうしても被害を最小限にしようとする心理が優先され、慌てて反射的に売り注文を出してしまいます。かくある筆者も過去に同様の過ちを犯し、挽回するまでに2年の月日を要した事を鮮明に覚えています。
相場の下落はある意味チャンスでもあります。特に積み立て投資を行っている場合、相場の下落は毎月の同じ投資額で多くの株式などを購入するチャンスですので、決して解約などをしない様に注意しましょう。
ちなみに筆者の場合ですが、NYダウやS&P500のインデックス投信を積立していますが、今回は積立額の増額と、一括で投信を買い増ししました。これか吉と出るか、凶と出るかは誰も分かりませんが、イザという時に直ぐに動ける様、情報だけは綿密にチェックする事は忘れない様にしています。

誰でもFP相談室 村上

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