世界株安 中国恒大集団の破綻で始まる中国不動産バブル崩壊に備える

株価
9月の世界株安は何だった?
株価下落

9月に入り、今まで好調だった米国株の雲行きが怪しくなってきたと思いきや、9月20日から22日にかけて、あれよあれよという間に株価が急落したのは、皆さんもご存じでしょう。NYダウ、ナスダック、S&P 500ともに同じ動きでした。一方、日経平均株価は9月3日(金)の菅首相の退陣表明以降急騰し、一時的ではあるものの3万円の大台を超えることがありましたが、米国に1日遅れの9月21日にやはり急落しました。
その後、落ち着きを取り戻し、米国株、日経平均ともに急落前の水準に一旦戻りました。
さて、テレビニュースでも盛んに報道されていたので、普段は株などの投資に興味の無い方でもご存じの事だと思いますが、9月20日以降の急落の原因は、中国不動産最大手の中国恒大集団が経営破綻するのではないかという懸念でした。昨年の新型コロナショック以来、久しぶりの株価急落で、リーマンショックの再来か、世界規模の株の大暴落が起きるのでは、などと大騒ぎになりかけました。
(下図:好調なった米国株 S&P 500 の株価推移)

過去の暴落も不動産がきっかけだった
不動産

さて、私達の様な投資家の最大の関心事は何でしょう。中国恒大集団1社が経営破綻して潰れようが持ち直そうが、どうでも良い事でしょう。問題はこの中国の不動産会社の1社の経営破綻を機に、中国不動産バブルが弾け、世界的な株価大暴落にならないかどうかです。
筆者が投資の真似事を始めてから経験した過去の株価大暴落は2回ありました。一回目は2008年に始まったリーマンショックでした。この頃は投資の知識など全くなく、まあ貯蓄の一環として持ち株会を通じて定期的に自社株を購入していた事と、投資信託を少額で始めた頃でした。持ち株会は安くなった自社株を沢山購入できたという点では良かったものの、貯蓄がわりに購入した投資信託は元本割れし、利益ができるまで相当な時間を要したのを覚えています。このリーマンショックのきっかけは低所得者向けの住宅ローン「サブプライムローン問題」、つまり不動産に関係する問題でした。そして今回、やはり不動産に関する問題が起こり、1社の経営破綻が引き金となって、中国不動産バブルの終焉、そして世界の株価大暴落を引き起こすのではと心配されています。ちなみに筆者の経験した二回目の大暴落は昨年春の新型コロナウイルスによる経済不安によるもので、皆さまも記憶に新しいところです。

中国不動産バブル崩壊に備える

さて、一時的に経営破綻への警戒感は薄れ、株価も落ち着きを取り戻しましたが、長期的に見れば、今後も予断を許さない状況には変わりはないと筆者は見ています。しかし、仮に中国恒大集団の経営破綻が起きた場合、不動産投機家や取引先企業などは損失を被ることになりますが、その前に中国政府が対策を打ち、中国経済全体に影響が及ぶのを避けるだろうと予想されます。従って、今すぐに株価の変動に一喜一憂する必要はないと考えていますが、長期的に見れば中国不動産はバブル状態であり、いずれは崩壊するのは明らかです。私達の様な投資家はその時がいつやってくるかまではわかりませんが、その時がやってきた時に備える事はできるでしょう。そこで、その時に備えて実践していただきたい事をいくつか挙げてみましょう。

1.保有資産のアセットアロケーションを見直す
 投資をしていると、時間が経つにつれて資産配分は変化してゆくのが一般的です。例えば、投資を始めた時は国内株式、海外株式、国内債券、海外債券をそれぞれ25%ずつバランスを考えて分散投資したとしましょう。その後の運用で、国内株式、海外株式の収益が非常に好調だった場合、時間の経過とともに国内株式、海外株式の比率が高まってゆき、資産に占める株式の比率が著しく高くなってしまいます。その様な時に株価が大暴落した際には非常に大きな影響を受ける事になってしまいます。そこで、当初計画した最適な資産配分(国内株式、海外株式、国内債券、海外債券をそれぞれ25%ずつ)に戻しておく事(リバランス)を検討しましょう。(下図参照)

2.不動産投資の見直し
 通常は不動産の暴落の前に、まず株価が暴落し、そして不動産の暴落へと続くのが一般的です。何故なら不動産は相対取引であり、株や為替のように売りたいときにすぐに売れないからです。売却するのに1カ月~6カ月程度はかかります。従って、株価が暴落してから不動産の売却を検討しても事既に遅しなのです。インカムゲインで稼げる優良物件であれば何も心配はありませんが、何らかの不安を抱える物件、キャピタルゲイン狙いの物件を保有している場合は、株価が暴落する前から売却の検討をしておいた方が良いかもしれません。また現物投資でなくても、保有資産に占めるREIT比率が高い場合は要注意です。

最後に
最後に

今回世間を騒がせている中国恒大集団の経営破綻問題は中国不動産投資バブル崩壊の序章だと思われています。いずれ中国不動産投資バブルは終焉を迎えるのは明らかです。世界経済や金融市場への影響度は予測できませんが、私達の様な投資家は、どの様な事態になっても即行動できる様、日頃から備えをしておく事が重要であると考えます。

誰でもFP相談室 村上

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